
子どもたちの”不機嫌スイッチ”って、どこに付いているのか分からないですよね……。それは万国共通! 筆者が暮らすここオーストラリアでもよくお店や道端で怒ったり、泣き叫んだりしている子を見かけます。
保育士をしていた筆者の感覚では、「ああ、戦ってるなあ。頑張ってるなあ…」と客観的に見てしまうのですが、子どもたちと向き合っているママたちにとっては一大事ですよね。
今日は、現在オーストラリアの家庭で保育や家事のお手伝いをしてお給料をいただくお仕事をしている筆者がオーストラリアの子育てについてお話ししたいと思います。
子どもに何かを伝えるときは、必ず“理由”を伝える

子どもって一度”不機嫌スイッチ”が入ると手当たり次第物に八つ当たりをしたり、いやなことを言ってしまったり……そんなことありませんか?
ママもイライラしてしまって、頭ごなしに叱ってしまうこともあると思います。そういったときにぐっとこらえて、まず子どもの思いを聞きます。(もちろん気持ちが落ち着いてからです!)
本当はどうしたかったのか、どうしてそうなってしまったのかを子どもたちの言葉で話をしてもらいます。
そしてその思いを受け止めたうえで、子どもの行動の何がいけなかったのか、どうすれば良かったのかを必ず伝えます。「子どもだからいいや」はありません。知っておいて欲しいこと、伝えたいことはしっかりと子どもたちに伝えています。
もちろん、すべて大人と同様の行動を求めるというわけではありません。子どもが、子どもなりに自分の行動を考えられるように、そのために話をしています。
子どもが大人にしたことでも、ちゃんと「ごめんなさい」を伝えさせる

筆者の友人もオーペアとして働いているのですが、ファミリーが出掛けている日の夜の寝かしつけの時に子どもが大騒ぎして大変な思いをしたことがあったそうです。
友人の手には負えず、結局お兄ちゃんが手伝ってくれて無事に寝かしつけることができたそうなのですが、翌日そのことを知ったホストマザーが子どもに「あなたが寝ずに騒いだことで、○○に大変な思いをさせたのよ。ちゃんと謝りなさい。」と伝えたそうです。
子どもが親のいないときに大騒ぎをするのはよくあることです。しかし、子どもだから誰かに迷惑をかけたり、大変な思いをさせてもいいわけではないということを友人のホストマザーは、しっかりと子どもたちに伝えてくれていました。
”子どもだから”や”大人だから”という視点ではなく、”1人の人として”善悪の判断や行動の判断をしていくことができるように、ママやパパは子どもたちと接しています。
「Are you stupid?(あなたはバカなの?)」
筆者も以前ボランティアをした際に英語が分からず、「Are you stupid?(あなたはバカなの?)」と言われたことがあります。子どもたちは自分たちが生きている世界がすべてなので、英語を話せない人がいるということが理解できなかったのでしょう。
純粋に疑問に思ったのだと思います。しかし”stupid”という言葉は簡単に使っていい言葉ではありません。先生に相談し、その子のご両親に話をしてくれました。オーストラリアでは子どもの育ちは親の責任という考え方をしているので、先生ではなく親御さんから話をしてくれました。
将来の子どもたちの育ちのためにも、幼いうちから”いいことはいい。悪いことは悪い”としっかり伝え、”1人の人として”自分を取り囲む人や環境に接していけるように子育てをしています。
こういった一面だけをお伝えすると、とても厳しいように感じるかもしれませんが基本的にオーストラリアの人々はおおらかなのでご心配はいりませんよ!ゆる~やかな感性についてはまた次回お伝えしていきたいと思います!
【画像】
※ noBorders – Brayden Howie、ChameleonsEye / Shutterstock
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