
花粉症の人にとってはつらい時期がやってきました。目がかゆく、鼻水も出て薬が手放せなくなっている人も多いのでは?
大人に多い花粉症ですが、小さな子どもの花粉症も増えていると言います。
そこで今日は、ご自身も花粉症に悩む佐藤さんに、子どもの花粉症と家庭でできる対策について、専門医である医学博士の山川先生にお話しを伺いましたので、あわせてお伝えいただきます。
過半数の子どもが花粉に悩まされている
以前は花粉症の発症までは一定の年月が必要とされていたので、子どもは花粉症にならないと言われていました。しかし、ジェイアイエヌ(JINS)の調査によると、花粉症をもっている子ども(小中学生)は52.6%もいるということが明らかになっています。(※1)
過半数の子どもが花粉に悩まされ、花粉症の低年齢化が進んでいることがわかりました。
花粉症の発症時期も、小学校入学前が全体の48.2%。「別の症状だと思って病院に行ったら花粉症だった」との回答も全体の25.7%にのぼります。
子どもの止まらない鼻水・くしゃみは風邪ではなく、花粉症の疑いもあるようです。
花粉症の低年齢化が進んでいる理由は?(医師見解)

なぜ、小さな子も花粉症にかかってしまうのでしょうか。
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医で『知っておきたい花粉症の予防と治療』の著者、山川卓也先生に伺いました。
ー花粉症の若年化が進んでいる原因として、飛散量以外に考えられることはありますか?
遺伝要因もあると思います。親御さんが花粉症であるときにお子さんは高確率で花粉症になります。アレルギー全体として、近年増加傾向にあり、アレルギーを起こしやすい体質に早くからなることが増えているわけですから、花粉症にもなりやすく、低年齢化が進んでいるということが言えると思います。アレルギーの原因は環境要因、食生活などとも言われています。
ー乳幼児で発症することは考えられるのでしょうか?その場合、発症が早い子とそうでない子の違いはどういったことが考えられますか?
1回感作された(アレルギー抗原に対し敏感になる)場合、2回目から反応がでますから、乳幼児でも花粉症になります。両親が花粉症、アレルギー体質のお子さんは早くから花粉症になる場合があります。
先生の見解から、現代の環境要因や食生活、両親の体質なども影響してくるようです。また、乳幼児でも花粉症になりうるということがわかりました。
家庭でできる花粉症対策3つ
花粉症を予防するため、家でできる対策をいくつかご紹介します。(※1)
1.帰宅したら花粉を払う
外から帰ってきたら、まずは玄関先で衣類や帽子などの花粉を払います。家の中にできるだけ花粉を持ち込まないようにするためです。また、洗顔やうがいもおすすめで、鼻うがいも良いようです。
2.部屋の掃除
窓を閉めているようでも、知らずに家の中には花粉やほこりがたまります。花粉の飛散量が多いときは、戸や窓を閉め、掃除機や濡れタオルを使って部屋の掃除をするとよいようです。衣類もこまめに洗うといいですね。
3.空気清浄機を使う
山川先生もおすすめだったのが空気清浄機を使うことです。筆者も複数台使っています。空気清浄機は意外と大きいので、1台で2役あるようなものがいいでしょう。
最近では、空気清浄機に+の機能がついた商品も出てきており、おすすめの商品をいつくかご紹介します。
●空気清浄機+扇風機+ヒーター

出典: &Mama(アンドママ)
●空気清浄機+加湿器
ダイキン クリアフォースZ(ダイキン社)


●空気清浄機+エアコン
SHARP J-Xシリーズ(SHARP社)

最後に山川先生は、キレイにしすぎもよくないと教えてくださいました。
通常は外で、日光にあたり、時には虫にさされ、けがをしたり、かぜをひいたり、きちんとワクチンも打って、元気に過ごすことが大事だそうですよ。
【参考・画像】
※1「2019年の花粉飛散は全国平均で平年の6割増! 子どもの「隠れ花粉症」が増加中」ダイソン報道資料
※ aslysun、 MIA Studio / Shutterstock
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