
日常生活の中で当たり前にする行動の1つに「お片づけ」があります。
お掃除は週末にまとめてできても、お片づけは日々しないと気づいたら部屋が大変なことになってしまいますよね。
夫の協力は、夫婦の関係や仕事の環境により頼れる場合と頼れない場合がありますが、お子さんは小さいころからお片づけやお手伝いができるように日常生活の中で意識して取り組むと、年長さんや小学生にもなると即戦力になり、とても頼りになる存在に。
そこで今回は、整理収納アドバイザーの筆者が幼児期のお子さんのお片づけスイッチを入れるコツについてご紹介します。
子どもが簡単にお片づけができる仕組み作りの手順
おもちゃを山ほど持っていて管理できていない方は、おもちゃのスペースはここ!というようにきちんとルールを決めていないことが原因なことが多いです。
結果として容量を決めないことでモノを増やしやすい環境を作り出しているのです。
お子さんのモノは基本的にお子さん自身が何をどれだけ持っているのか把握できるくらいの量が理想だと思います。その量をオーバーしてしまうといくら片づけやすいように収納しても、戻す作業が苦痛になり、あっという間に散らかってしまうでしょう。
それを意識したうえで次のような手順で仕組み作りをしてみましょう。

出典: &Mama(アンドママ)
(1)モノを「使っている・使っていない」で仕分ける
お家におもちゃはどれくらいありますか?
ただ仕分けるのではなく、お子さんが把握できる量を意識することが大切です。
2歳くらいになるとお子さん自身で仕分けができるようになります。
まずは見本を見せて一緒にやってみましょう。
(2)使っているモノを収納(写真ラベルを付ける)
収納する際に気を付けたいのは、使用頻度が多いか少ないかによって収納する位置が変わってくる点です。よく使っているモノは一番取り出しやすい位置に、という様に収納していきます。
そして、おもちゃの場所がはっきりわかるように中身を写真に撮り印刷し、クリップや両面テープを活用してラベルをつくりましょう。
使っていないものとして分けたモノは、捨てる以外にはフリマアプリのメルカリやラクマなどを活用し、売る方法で手放すのもおすすめです。
下のお子さんやこれから生まれるお子さんのために保管しておきたい場合も、すべて保管するのではなく、収納場所を想定してどれくらい保管するか判断しましょう。
「魔法の歌」で子どものお片づけスイッチを入れよう!

出典: &Mama(アンドママ)
お片づけ先生である筆者は、子どもたちと触れ合いながら様々なかたちでお片づけ教育を行っています。
幼児が参加するお片づけ講座で必ず行うのがパネルシアターで、その中で紹介している「おもちゃのきもち」というタイトルの動画をご紹介します。
※動画では、パネルシアターは演じてはいません。イメージ映像をながしております。
お子さんに楽しく見てもらえるようにくまさんが主人公です。
おもちゃの気持ちを考えられる優しい子になって欲しいという想いを込めて、おもちゃやモノにも気持ちがあるという教育を取り入れています。
そして人・モノのきもちを思い出し、使ったモノは片づけられるようにと曲を作詞しました。
<参加されたママ達の声>
・今まで全く片づけをしようとしなかったのに、おもちゃのお家つくる~と言いだしました。
・おもちゃさんかわいそうだったね。といいながら片づける姿がみられました。
・鼻うたのようにこの歌を歌いながら、おもちゃを片づけています。
・家にいるくまさんとかぶったようで、涙していましたが、おもちゃのラベル作る!と張り切ってます。
このように嬉しい効果があり、親御さんからも大変喜んでいただいております。
歌を聴かせるタイミングは?

動画を毎日見せるのではなく、お片づけのタイミング「寝る前」「出かける前」などに歌を流すだけで構いません。
学校でいう、「チャイム」の役割のように、お子さんがお片づけをするタイミングの際に活用してください。
動画を見た後にお子さんに問いかけたい言葉
「くまさんのきもちがわかったね」
「おもちゃもおうちにかえりたいんだね。〇ちゃんと一緒だね」
「今日からおもちゃで遊んだ後は、また明日ね~ってお片づけしようね」
講座の際に、この歌を聴きお子さんや大人の方で涙を流す方も多数いらっしゃいます。
感受性が強い方にこのような傾向がみられますが、涙を流すことは決して悪いことではありません。
そんな時は、どうして涙がでてきたかお子さんに優しく聞いてみてください。
「今どんな気持ち?」
「悲しかった」「怖かった」「くまさんかわいそうだった」など泣いた理由を聞いてみます。
※何かの恐怖を感じていると思われたり、他のものと連想し恐れを感じていると思われる場合は聴くのをやめてください。
幼児期のお子さんは成長するスピードが本当に早いです。大切な幼児期だからこそ日々の積み重ねが大切。お片づけが習慣化するとお手伝いも含めお母さんの即戦力としてしっかりサポートしてくれますよ。
お子さんに“お片づけスイッチ”が入りますように。
【画像】
※ kornnphoto、 Sellwell / Shutterstock、著者提供
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