
可愛いわが子、保育園ではお友達と遊べているのかしら?と心配されているママも多いのではないでしょうか。
送迎時に子どもの様子を見ていたら、なんだか1人で遊んでいる……お友達いるのかしら……と不安を感じた経験がある方もいるかもしれません。
今回は保育士の筆者が子どもたちのお友だちとの関わり方について、これまでの保育園での経験をもとにお伝えしていきたいと思います!
【INDEX】
▼子どもたちの遊びには段階がある!
子どもたちの遊びには発達に応じた段階があります。

(1)傍観:ほかの子どもを見ているだけで遊びに加わらない
(2)ひとり遊び:一人で遊んでいる
(3)並行遊び:ほかの子どもと同じ場所で同じことをしている。ただし他の子との交流はない
(4)連合遊び:ほかの子どもたちと一緒に遊んでいて交流がある
(5)共同(協同)遊び:ほかの子どもたちと一緒に、ある目的のために遊んでいる
▼<月齢別>子どもたちの仲間関係の芽生え
1歳~1歳半:ほかの子どもの働きかけに反応する。交渉はなくても、ほかの子といると楽しい。
1歳半~3歳:ほかの子に積極的に関心を示し、簡単なごっこ遊びをするが相互交渉はない。場面を共有するが行動や感情の共有はあまり行わない。
3歳~4歳半:一緒に遊ぼうという意欲があらわれて相互交渉が活発になる。自己主張が強くなり、ほかの子どもとの競争意識もあらわれる。
4歳半~7歳:集団意識が明瞭になってくる。数人の子ども間に共通の目標が成立する。互いの間に共通のルールが成立し、個人の行動を規制する。他人の意思や感情も理解できる。
※発達には個人差がありますので、あくまでも目安として考えていただけたらと思います。
▼仲間外れになっている子、輪に入ろうとしない子への対応

子どもたちの姿を見ていると、ほかのお友だちの存在を意識しながらも一人で遊んでいる子がいることもあります。
そういうときはまず、子どもたちの話を聞くようにしています。友だちと遊べない(遊ばない)理由を知るためです。
子どもたちの行動には必ず理由があります。
自分の意志で一人で遊ぶ子とそうでない子には大きく違いがあります。
大人が一人になりたい時があるように、子どもにだって一人で遊びたいときがあるのです。そういう時は無理に友だちと遊ばせようとしなくていいと思います。
▼本当は友だちと遊びたいけど遊べない子への対応は?
こちらは、遊べない理由に自分以外の“誰か”の存在がある可能性が高いです。
ここでも子どもたちの話を聞くということが大切になります。

何をするにしても、子どもたちの心が見えない限りは保育士も対応ができません。
双方の行動の理由を知り、そこから対応の方法や子どもたちにかける言葉を考えていきます。
また、本当は友だちと一緒に遊びたいのに……そう思っていてもなかなか「入れて!」と言えない子もいます。
ひとりで言えないときは、大人も一緒に言ってあげる!
そうすると少しだけ勇気が出て、なかなか言えなかった言葉も言えるようなることが多いです。
一緒に言えたら沢山褒める!
自分で言えた!自分で出来た!の経験が積み重なって、子どもたちの自信に繋がっていくのです。
▼もしも仲間外れが起こっていたらどうする?
仲間外れをしてしまった子どもたちとしっかり向き合って話をします。
子どもたちの発達によってかける言葉は変わってきますが、人としてやっていいことと悪いことを伝えていきます。
子どもは大人と違って善悪の判断が出来ないこともあります。
なので大人が伝えていくほかありません。
子どもたちは様々な葛藤を経験し、少しずつ友だちの気持ちを考えていけるようになります。
とにかく丁寧に子どもたちの思いに寄り添い、つでも多くの笑顔を見られるようにママが理解してあげることが大切ですね。
【画像】
※ Africa Studio、AlohaHawai 、Tyler Olson / Shutterstock
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